Philosophy

私たちの事務所は住宅をはじめさまざまな建築の設計デザインをおこなっていますが、 デザインを始める際には用途や規模に関わらず、 「美しくあること」「機能的であること」「普遍的であること」の3つを意識しています。 多くの人の目や手に触れられながら長い年月の間、街に存在する建築は、 品のある佇まいに使い勝手がよく、時を経ても古びることなく 自然と街に溶け込んでいる建物であってほしいと考えます。

そのような建物を設計するためには身体や動作寸法を常に意識し、 同時に使い手の動きや日常のシーンの積み重ねを出来るだけ多く思い描くことが大切です。 そうすることで「本当に必要なことは何か?」という根本的な軸がぶれることなく、 建築が単なる理論や造形の遊びで終わらない、素直で実体のある確かなものになると信じています。

また、私たちは数値で表せない「人の感覚」をとても大事にしています。 光と陰影の密度や空気の流れ、素材のもつ色や質感、季節ごとの匂い…… あるがままの日常を建築によって少しだけ秩序づけすることができれば、 私たちの日常はそんな当たり前のことに気づくことで、より豊かなものになると思います。

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